カイスの輪 ☆歯☆
カイスの輪の「歯」の部分について。
虫歯になりやすい人、なりにくい人、確かに個人差があるのは事実です。虫歯菌の酸によるエナメル質の脱灰への抵抗力が強い方、弱い方、個人差があります。エナメル質の厚みの個人差もあります。エナメル質が厚いタイプの方は、なかなか象牙質まで届きませんので、大きな穴がすぐあいたりしません。
また、歯というよりも、体としてとらえた場合、唾液も虫歯になりやすさには大きく関係しています。生まれつきの唾液の質が、サラサラ唾液の方のほうが、粘性唾液の方よりも虫歯にはなりにくいです。
また、後天的に、唾液の分泌量が減ってしまったりすると、虫歯が増えやすくなります。唾液の分泌量が減る原因としては、加齢であったり、糖尿病であったり(唾液腺の働きが低下してしまう)、または、いろいろな服用している薬の影響もあります(降圧剤、抗ヒスタミン剤(花粉症などで、処方されます)、抗うつ剤など)
また、日常的にストレスを感じている方などは、唾液の分泌量が減ります。緊張すると喉が渇きますよね。
これらの、唾液に関することは、日常の工夫であったり、かかりつけのお医者さまにご相談されたりで、少しでも改善できればと思います。
さて、歯に関しては!何ができるでしょうか!
エナメル質の厚みは生まれ持ったものですから、これはどうしようもできません。
脱灰への抵抗力は、強めることは可能です。絶対に虫歯にならない最強の歯になる!とまではいきませんが、ある程度歯を強化することはできます。
歯科医院で歯に塗布する高濃度フッ素や、ナノ粒子ハイドロキシアパタイトを塗布することで、歯質強化ができます。
また家庭での対策としても市販のものよりも高濃度の歯磨粉や、歯ブラシのあとに歯に塗布するタイプのフッ素や、乳酸菌を利用して口の中の環境を整えるものなど、様々なものがあります。
酒井歯科医院では、患者さんの歯の状態、今までの経過などによって、どのように予防していったら良いか診断し、提案しています。