前歯のブリッジ部分の審美修復治療の症例
前歯のブリッジ部分の審美修復治療の症例
こちらの患者さまは、10年前に治療した上顎前歯に膿が溜まり、他院にて切開し膿を出してもらったが、治療は難しく抜歯してインプラントかまたは前歯6本をつなぐブリッジにすると言われたとの主訴で来院されました。
上顎前歯のブリッジを除去
当該歯は右上2番、左上1番共に根の先に膿がたまっていることに加え、虫歯も発生していました。歯肉よりかなり深いところまで虫歯になっていたため、金属の土台を外してマイクロスコープを用いた精密根管治療を行いました。根管内の消毒が済んだ後は、MTAセメントにて根管内を埋めました。
健康な歯質が歯肉の高さより上にないと良質な被せ物ができないので、エクストルージョンによって、歯根を引っ張り出して健康な歯質を上方に出しました。さらにブリッジ装着後に食物残渣(食べかす)が溜まらず歯ブラシしやすい形になるよう、また見た目の歯肉ラインが美しく整うように歯槽骨整形手術も行いました。
エクストルージョン前後の比較
エクストルージョン前後の比較画像です。歯茎より上に十分な歯質が確保できています。
完成したブリッジを装着・治療完了
完成したブリッジを上顎前歯に装着し、咬み合わせを調整して治療完了です。当院としてもインプラントを用いる案もありましたが、精密根管治療が良好に経過したため抜歯をすることなく、インプラントはせずにブリッジで対応することができました。
年齢・性別 | 30代 男性 |
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治療期間 | 1年6ヵ月(精密根管治療、エクストルージョン、骨の治癒期間含む) |
治療回数 | 32回 |
治療費 | 1,144,800円(税込) |
リスク等 | ・部分的に強い力がかかると、かぶせ物が欠けたり、割れたりすることがあります。 |